バレエアートでは、子どもに関わるすべての講師やスタッフが知識とスキルの共有を通じて、個人や組織の成長の機会を設けることが重要と考え、この度指導者研修会を開催いたしました。

今回は、指導者と子どもが適切な関係性を築くための社会的ルールとして、「セーフガーディング講座」をS.P.C. Japan代表の井上由惟子さんにお願いすることが叶いました。
スポーツや芸能の世界では時に厳しい指導が必要とされていますが、30年前の指導法と今では求められるものも大きく変わってきています。
大きな権力を持つ大人と、弱い立場に置かれる子どもとの歪んだ支配関係のせいで
多くの子どもが傷ついている現状。プロフェショナルな組織ほど例外はなく、セクハラやパワハラ、グルーミングが生まれやすい環境がテレビニュースなどでも取り上げられることが増えてきました。
また、多様性が広がる社会の中で、偏った価値観を押し付けたり、差別や偏見を持つことが許されなくなっています。
「そうゆう世界だから仕方ない」
「成長のためには我慢しなければいけない」
このような経験をしてきたプロのダンサーや俳優がどれだけいるかわかりません。
活動に関わる子ども/生徒の「権利(人権)」がきちんと 守られ、安心・安全に団体の活動に参加できるようにし なければならない。そしてそれを守るための組織の取り組み(プロセス全体)が「セーフガーディング」です。
研修では、バレエという舞台芸術の特性も配慮した内容を井上さんにご準備いただき、とてもありがたかったです。
良いコーチとは?
子どもの人権とは?
組織として子どもを守るためには?
指導者としての立場だけでなく、親としも考えさえれる事例が多くあり
これは抑圧になっていないか
親子として適切な関係になっているのか
など、参加メンバーは自身の経験などもシェアしながらグループワークを行いました。
少しずつでも理解を深め、学びを通じてより良い環境を作れるよに、これからも継続して研修会を行っていくことの大切さを再確認できました。
私たち指導者が子どもたちに約束すること
子どもたちにスタジオで守ってもらいたいこと
保護者の皆さんにご協力いただきたいこと
これらを明確に整え、子どもの安全安心を第一に、成長を見守ることのできるスタジオを目指して、チームが一丸となって取り組んでまいります。
バレエアートでは、どんな子どもたちの踊りたい気持ちにも応え、マナーとルールを守りながら基本からしっかりとレッスンをしていきます。その中で、自分の「好き」を大切に、踊りや舞台の世界に熱い気持ちや夢を持ってもらえたらと願っています。
子どもたちの目が輝く瞬間を生み出す、そして羽ばたいていくその日まで私たちは応援しています。
s.c.p.Japan 活動についてはこちら

Comments