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From H.K Ballet Art.
バレエ・アートを立ち上げたのは1969年、出来たばかりの稽古場に大の字になり、「あれもしたいこれもしたい、こうしようああしよう」とたくさんの夢を描きました。そのうちの一つが「美しく素晴らしいバレエの世界を一人でも多くの人に感じてほしい」との思いです。
当時のバレエ界は特別な世界で、関わることが出来るのは一部の恵まれた人達だけでした。バレエは舞台芸術ではり、芸術であるから、とことん自由で、自由であるから妥協を許しません。バレエの第一歩は、踊って表現したいという気持ちから始まります。しかしそれを表現するには、一つの動き、一つのラインの絶対的な美に憧れる感受性、絶え間ない訓練と克己心、放題な時間が必要です。
更に、それに挑戦し続ける人を応援する家族や協力者も大切です。そしてなにより見てくださるお客様の存在によって、表現は他者との結びつきをもつものになります。
新しい稽古場で、ひとりでも多くの人に、この素晴らしい世界に触れてほしいと思いました。踊ることを通じて、ひとりひとりの中に新たな人生の芯が生まれることを願いました。バレエに限らず他の世界でも同じかもしれませんが、私の場合はバレエでした。そして稽古場を開き、懸命に活動を続け、公演、パフォーマンス、発表会など多くの舞台機会を得ました。数え切れない生徒が門をたたき、また巣立っていきました。
巣立っていった人たちは舞台の世界にとどまらず、多くの分野で活躍しています。
ーバレエ・アート 保志 克巳
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